「健康に良いから」
そんな理由で豆乳を選んでいる方は多いのではないでしょうか。
植物性タンパク質が豊富。
イソフラボンが摂れる。
ヘルシーなイメージがある。
ラテを飲みたいけど牛乳は体に悪いって聞くから。
私自身も、以前は豆乳は「自分の健康を助けるもの」と信じて意識的に飲んでいた時がありました。
当時は過敏性腸症候群に悩んでいたので、今思い返せば良くなるどころか悪化させるようなものをたくさんとっていたなと思うもの中の一つです。
けれど、アーユルヴェーダを学ぶ中で、私は豆乳との付き合い方を見直すようになりました。
この記事ではその理由をお話ししたいと思います。
まず最初にお伝えしたいこと
まず最初にお伝えしたいのは
豆乳が悪い飲み物だと言いたいわけではありません。
高タンパクで栄養も豊富ですし、体質によっては心地よく取り入れられる方もいます。
ただ、アーユルヴェーダの視点では、豆乳は体を乾燥させたり冷やすことがある食品と考えられています。
そのため、「体に良いから」と毎日たくさん飲むことが、必ずしも全員に合うわけではありません。
また、アーユルヴェーダの考えで推奨された牛乳を使うお薬としてのドリンクレシピなどを提案する際に
牛乳は避けているので豆乳やアーモンドミルクでもいいですか?
と必ずというほどご質問をいただきます。
牛乳がいい、豆乳がいいの前にそれぞれ異なる性質を持つことを知っていただきたいのです。
牛乳を使うお薬(ドリンクなど含めて)は牛乳だからこその体への働きかけがあります。
ですので、豆乳に変えたからといって同じ効果を期待できるわけではないのです。
どちらが優れているというはなしではないので、それを踏まえてご自身に合う選択をすることが大切と感じます。
アーユルヴェーダから見た豆乳
アーユルヴェーダでは、豆類の多くはガスを生みやすい性質を持つと考えられています。
特に冷たい豆乳は、さらにヴァータ(風のエネルギー)を高めやすくなります。
ヴァータが高まると
お腹にガスが溜まりやすい。
便秘になりやすい。
心が落ち着かない。
そわそわする。
眠りが浅くなる。
関節や凝りなど体の痛みが出やすくなる。
そんな状態につながることがあります。
こんな方は一度見直してみても
そのため
・ガスや膨満感が気になる方
・便秘がちな方
・IBS(過敏性腸症候群)の方
・消化力が弱っている方
・冷えやすい方
・不安や考えごとが多く心が落ち着きにくい方
などは、一度豆乳をお休みしてみるのもひとつの方法かもしれません。
もちろん、それで必ず不調が改善するとは限りません。
けれど、「健康のために意識的に続けているもの」が、実は今の自分の体には少し負担になっていることもあるのです。
大切なのは「自分に合うもの」を知ること
アーユルヴェーダで大切なのは、
「体に良いものを食べること」ではなく、
「自分の体に合うものを知り、選ぶこと」。
誰かに良いものが、自分にも良いとは限りません。
反対に、世間ではあまり健康的と言われていないものでも、自分の消化力や体質に合っていることもあり得るのです。
もし今
お腹の張りが気になる。
コロコロと固い便が続いている。
心が落ち着かない。
夜中に何度も目が覚める。
そんなサインがあるなら
「体に良いから飲む」のではなく、
「今の私に合っているかな?」
そんな視点で、一度見直してみるのも良いかもしれません。
続けたい場合の工夫
アーユルヴェーダは、何かを禁止するための智慧ではありません。
自分の体の声を聞きながら、その時々に合った選択をしていくための智慧です。
豆乳もまた、良い・悪いではなく
自分との相性を観察しながら取り入れていけたらいいですね。
もし豆乳がお好きで続けたい場合は、冷たいまま飲むよりも温めたり、少量のギーを加えたりすることで、豆乳が持つ冷たさや乾燥性を多少やわらげる助けになるとされています。
ただし、これは豆乳が体質に合うようになるという意味ではなく、あくまでも負担を和らげるための工夫のひとつです。
大切なのは、「体に良いと言われているから続ける」のではなく、飲んだ後の体の反応を観察すること。
まずは今の自分の体の声に耳を傾けながら、できそうなことから試してみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
本日もどうぞご自愛くださいね。

