何を食べたらいいのか、迷う日はありませんか?
以前の私は、そんなとき、正解を探して情報を集め続けていました。
けれど、情報が増えるほど、迷いも増えていきました。
その私が、いちばん気持ちが楽になった考え方があります。
それは、「季節に頼る」ということです。
前回は、アーユルヴェーダの「六つの味」のお話をしました。
今回は、その味を、季節とつなげてみます。
この記事では
- 旬のものが、体にやさしいと考えられている理由
- 季節ごとの、食卓のヒント
- 日本の季節に合わせた、受け取り方
- 今日からできる、小さな一歩
をお話しします。
季節は、必要なものを用意してくれている
アーユルヴェーダでは、旬のものを、とても大切にします。
野菜や果物は、季節に合わせて育ちます。
そのため、その季節を過ごすために必要な性質を、はじめから持っていると考えるのです。
たとえば、夏には瓜科の植物が、秋から冬には根菜類が、たくさん出回ります。
多くの瓜科の植物は、体にこもった熱をしずめる性質があると伝えられています。
根菜類の多くは、体を温めて、乾燥から守ってくれると言われています。
選ぶのに迷ったら、季節にそっと任せてみる。
それだけで、体が必要とするものに近づけるのかもしれません。
季節ごとの、食卓のヒント
アーユルヴェーダでは、人の体力や消化力も、季節の移り変わりとともに変わると考えます。
季節ごとの、ほんの小さなヒントです。
春
春は、体が重く、湿りやすくなる季節です。
山菜のような、ほろ苦いものを少し足してみましょう。
苦味や渋味は、重さを軽くしてくれると考えられています。
梅雨と、台風の季節
気圧や気温が大きく動き、心も体も揺らぎやすい時期です。
冷たいものよりも、温かいものを。
生姜や香味野菜など、食欲をやさしく呼び覚ましてくれる香りのものも、味方になってくれます。
夏
暑さで、体力も消化力も落ちやすい季節です。
きゅうり、すいか、など体の熱をしずめてくれる旬のものをいただきましょう。冷たいものではなく熱を覚ますものを選ぶのもポイント。
秋
夏の熱が、まだ体に残っている季節です。
梨やぶどうなど、秋に出回る甘い果物は、体を潤しいたわってくれるものとして知られています。
冬
寒さの中で、消化力は高まります。
根菜など、どっしり温まるものをしっかりいただく季節です。
ここまでの食材は、季節だけを考えたものです
ご紹介した食材は、季節(気候)だけを考えたものです。
体質によっては、合う・合わないが変わる場合もあります。
「季節のものなら、誰にでも合う」というわけではないことも、心に留めておいてくださいね。
日本では、少しだけ順番がちがう
アーユルヴェーダは、インドの季節をもとに生まれた知恵です。
そのため、日本の季節とは、少し順番がちがいます。
たとえば、インドの「雨季」にあたる時期は、日本では梅雨と、夏のあとの台風シーズンだと考えます。
細かく当てはめようとしなくて大丈夫です。
季節の変わり目は、体も変わりやすい。
それを知識のひとつとして持っておくことは、食事を選ぶときの、心強い手がかりになります。
豆知識:「身土不二(しんどふじ)」という言葉
日本には、「身土不二」という言葉があります。
自分が暮らす土地で、その季節に採れたものを食べるのが、体によいという考え方です。
今でいう「地産地消」に近いものです。
アーユルヴェーダの考え方にも、重なるところがあります。
今は、一年中、いつでもどんな野菜も手に入ります。
だからこそ、売り場でふと立ち止まって、「今の季節のものは、どれかな」と探してみる。
それだけで、季節とのつながりを取り戻せます。
そして、旬のものは、お財布にもやさしい味方です。
今日からの小さな一歩
今日の買い物で、売り場の目立つところに並んでいるものを、ひとつだけ手に取ってみてください。
それが、今の季節からの贈りものです。
おいしいと感じたら、それだけで十分です。
「旬のものを食べなきゃ」と力まなくて大丈夫。
気づいたときに、ひとつだけでも体は喜んでくれるでしょう。
体調や食事のことで不安があるときは、医師や専門家にもご相談くださいね。
こうした学びを、毎日の暮らしに
アーユルヴェーダのお話し会は、朝の習慣コミュニティ「わたしの土台を育む朝」の中で、月に一度開いています。
メンバーの方は、無料で参加できます。
こうした学びを、毎日の暮らしに無理なく取り入れていく時間を大切にしているコミュニティです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
本日もどうぞ、ご自愛くださいね。
※参考:アーユルヴェーダ食事法 理論とレシピ(香取薫/佐藤真紀子著・径書房)

