スパイスはカレーに使うもの。
そんな印象をお持ちの方も多いかもしれません。
実はお菓子作りにも最適なのです!
食材の味を引き立てるだけでなく、スパイスそれぞれが異なる効能や性質を持つ中で、お菓子作りによく使われる食材の控えたい性質を抑えることにも役立つのです。
例えば牛乳はアーユルヴェーダでは神聖なものとして大切にされ活力素を高める優れた食品とされますし、小麦も体に必要とされる栄養素は含まれていますが、乳製品や小麦は体に粘液質を増やし停滞感を生み出しやすい食材とされます。
(牛乳に対して賛否両論があるかと思いますが、それについてはまた別記事でお話ししますね。)
このように体内で粘液形成が起こることにより経絡を詰まらせ、怠さや鼻水、痰などの症状を引き起こす原因となりかねません。
そこで、粘液形成を抑える役割を持つスパイスの一つとしてカルダモンがあげられます。
また、スパイスは消化力を高める効能を持つとされるため、こうしたねっとりとして消化に重たい性質の食べ物の消化をも助けてくれるのです。
アーユルヴェーダでは薬にならない食べ物はないと考えられています。
少しでも身体に害を与えそうなものを避けながら食べたいものを我慢し続ける選択は、少し苦しいですよね。
美味しいと心から満足できるものを、どう工夫すると体への負担を減らして味わうことができるかなと考えることは、とても楽しく選択肢が広がると思うのです。
食材の持ついいところの恩恵は受けつつも、ちょっとした工夫で避けたい性質は抑える、そんな方法もアーユルヴェーダでは教えてくれます。
ここでは人参スパイスケーキの作り方をご紹介しますので
スパイスを使ったお菓子作りの参考にしていただけますと嬉しいです。
材料はアレルギーをお持ちの食材が含まれていたり
おうちにない食材の場合はお好みに合わせて変えても◎
ご自分専用ケーキを焼いてみるのはいかがでしょうか。
私は今回、使用する油を米油とギーを合わせて80gにしてみました。
消化力を整えるギーはお菓子作りにもとってもおすすめです。
・人参(すりおろし):120gくらい(今回は小1本使いました)
・米粉 :160g
・きび砂糖 :60g(お好みで調整してください)
・たまご :2個
・レーズン :50gくらい
・ベーキングパウダー :4g(小さじ1)
・油(米油・太白ごま油などの香りに特徴がないものがおすすめ):80g
・あればクルミ(刻んでおく):20gくらい
・シナモンパウダー :小さじ1/2〜1くらい
・お好みのパウダースパイス(カルダモン・ナツメグがおすすめ)
※砂糖の量は控えることもできますが膨らみにくく、少し生地が詰まった固めな焼き上がりになります。(口の中の水分が奪われる感じというのでしょうか‥)
・分量は渡辺友美子さんのレシピを参考にさせていただいています
スパイスは風味はもちろん効能によって選んでも楽しいですよ!
①型に合わせてクッキングペーパーを敷いておく、オーブンを180℃に予熱して準備しておく。
②ボウルにたまごを割り入れ混ぜ、きび砂糖を加え泡立て器でよくすり混ぜる。
③油を加え持ったりと馴染むまで泡立て器で混ぜる。
④すりおろし人参を加え均一になるまで混ぜる
⑤米粉とベーキングパウダー、スパイスを加えゴムベラで粉っぽさが残る程度にさっくりと混ぜる
⑥完全に混ざる前にレーズン(くるみ)とスパイスを加えさっくりと合わせる
⑦型に流し込み、布の上で型をトントンと2、3回ほど落とし生地をならす
⑧180℃に予熱したオーブンで40〜50分焼く(写真は30分経過後にアルミ箔を被せ15分 合計45分焼いたものです)
・オーブンは作り始める前に予熱ボタンを押しておきましょう(ベーキングパウダーを加えてから時間をおきたくないため)
・オーブンにより焼き具合が多少異なる場合がございますのでご了承願います
・途中表面が焦げそうな場合はアルミホイルを被せて焼いてください
・予熱機能がないオーブンの場合は200℃で50分で様子を見てください
是非、材料選びから楽しんでくださいね!
(文末に使用した材料を載せておきますのでご参考いただけますと嬉しいです!)
もしお作りいただけました際には
こんなスパイスや材料を足したら美味しかったよ!などのご感想や
もちろんご質問などもコメントにいただけますと励みになります!
最後までお読みいただきありがとうございます。
本日もどうか、ご自愛ください。
レーズンはフルーティヤというサイトから購入することが多いです。
ナッツやドライフルーツ、お茶などが販売されています。
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