アーユルヴェーダの処方の中で、もっとも手軽にできるのがお白湯を飲むこと。
これはヴァータのコントロールに役立ちます。
朝のまだ静かな時間に、温かく混じりけのない純粋なお白湯をすすることで
睡眠中に水分を失った体の中にじんわりと温かさが染み渡っていく、潤っていく
そんな感覚にほっとさせられるでしょう。
1日の始まりを心地よく導いてくれる優しい習慣です。
この記事では
白湯を飲むと何がいいのか
白湯の作り方おまけとしてアレンジ白湯についてをお話しします。
キッチンの排水溝のお掃除をイメージしてみてください
油ものを調理した後なんかは特に油汚れでギトギトしていますよね。
冷たいお水と温かいお湯のどちらでお掃除した方が落ちやすいでしょう。
もちろん、お湯ですよね?
人間の体も同じようにドロドロと汚れた体内を綺麗に流すには
朝一番のお白湯はとても効果的と言えるでしょう。
実際に白湯を生活に取り入れただけで
便秘・下痢の改善、体重が減った、肩こり浮腫の解消など様々な報告があるそうです。
実際に私の生徒さんからも浮腫や冷え、便秘、頭痛など慢性不調が楽になっている気がするとお話をいただいています。
岡山県立大学の研究では、10℃の冷たいみずを飲んだときと、37℃(体温と同程度)のぬるま湯を飲んだときとを比べると、37℃のぬるま湯を飲んだ時の方がエネルギー消費量が高まるという結果が出ている。
「食事で変わる心と体 アーユルヴェーダ食事法理論とレシピ」香取薫・佐藤真紀子 著
このことからもダイエットや浮腫、冷え性の悩みに役立ちそうですね。
アーユルヴェーダでは病気の原因の多くは消化できずに体内に蓄積された未消化物(アーマ)だと言われます。
お白湯は体内の消化の火(アグニ)を働かせ、未消化物の排出を助けてくれます。
消化の火について詳しくはこちらの記事をご覧ください
アグニが正常に働くことで様々な体の不調を予防・解消へと導いてくれるのです。
お白湯とお湯
電気ケトルで沸かしたお湯やサーバーのお湯を飲んでいる方も多いかと思います。
とても便利でいいですよね!私も忙しい時やなんとなく億劫に感じるときには
便利な道具に頼ることで継続することができています。
何よりもお湯を飲むことを日常生活に取り入れることが大切!
これを前提にここからはお話ししていきますね。
もし、時間に余裕がある際にはもしくは身体の不調を感じるときには
お薬としてのお白湯を作ってみることも試していただきたです。
と言いましても、お水の量が半量〜1/4程度になるまで
やかんやお鍋の蓋を開けたまま換気扇を回しながら煮詰めるだけ。
さらにこだわるのでしたら
土製のやかんや鉄瓶など道具にこだわることも効果への期待が高まりますね。
煮詰めたほんのり甘くまろやかな白湯は美味しいだけではなく
より毒素排出を促してくれます。
飲み方としては、季節やその人の体質により異なる部分はありますが
熱々よりも飲みやすい温度までおいてから飲むことをおすすめします。
アーユルヴェーダ的な観点から見ると‥
「水」を「火」にかけてボコボコと沸く際に「風」がまざる。
3つのエネルギー(ドーシャ)が整う飲み物と考えます。
食べ過ぎた翌日や風邪などでなんとなく胃腸の働きが悪いなと感じるときには
その日は珈琲やジュースなどの飲み物をお休みして飲み物は白湯のみを1日通して飲むと胃腸の働きが落ち着いてくるかもしれません。
せっかくですので2杯目や日常のちょこちょこ飲みようとしてアレンジお白湯のご提案をいたします。
・生姜のスライスを2枚ほど加え温め効果アップ
・レモン汁と岩塩を少量加えてリフレッシュ
・カルダモンを加えて心の純粋性を高める
どれも違った美味しさと身体への作用があり面白いです!
いかがでしょう。
お薬と違いアーユルヴェーダの恩恵を受け取るには時間と継続が大切です。
すぐに結果を求めずに
自分の体とゆっくりじっくり向き合いながら取り入れていく。
そうすることで少しずつ身体の変化を感じたり
いつの間にか悩みがなくなっていた!そんなお話しもよく耳にするのです。
忙しく、慌ただしい現代社会の中では
こういったゆっくりのんびりを意識的に取り入れることも
自分に優しくすることにつながるのかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
お白湯を取り入れてみた!こんな変化があった!こんなアレンジ考えた!など
是非、コメントでお知らせいただけますと励みになります。
一緒にお白湯のある生活で自分に優しくありましょう。
本日もどうかご自愛ください。
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