頭痛を知ること

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偏頭痛とアーユルヴェーダ

「ズキズキとこめかみが痛む」
「音や光に敏感になる」
「ひどい日は吐き気や目の奥の痛みまで…」

「偏頭痛」は、日常生活にも影響しますよね。
アーユルヴェーダでは偏頭痛を、“体と心のバランスの乱れ”が教えてくれているサインとしてとらえます。そのため原因を取り除くことが重要視されます。

【頭痛】と一言で表しても原因は人それぞれ、つまり対処法も異なるのです。
つまり、万人に効くお薬や対処法はないのです。

まずは今の自分が抱えている頭痛はどのような症状なのかを自分自身で知ることが痛みを手放すための一歩となります。


この記事では、それぞれのタイプに分けて、原因・特徴・対処法を紹介します。

ですが一人一人違う心と体の状態、生活環境であること。
タイプだけで分けきれない部分があります。
そのためここに書いてあるものを鵜呑みにするのではなく、参考にして“自分が心地よいと感じるもの”を継続してみる。
“違和感や悪化をもたらすもの”はやらない。このように少しずつ自分を観察しながらアーユルヴェーダの知恵を生かしていただけますと幸せです。

頭痛の種類

  • ヴァータ性:ズキズキ、締め付けられるような痛み
  • ピッタ性:頭が張っているようなような、鋭い痛み
  • カパ性:痛みというより重く怠いような感覚、
  • (アーマが蓄積することによるもの)
    必ずここに当てはまるとは限りません

主な総合的な対応策

1. 根本原因の排除

頭痛の原因となる生活習慣を避けること。

  • 生理的欲求の抑制をしない(おならやゲップ、排便・尿、くしゃみ等)
  • 内臓を冷やすような食事を控える(氷入りの飲み物、アイスクリーム等)
  • 心配や恐怖などの感情と向き合う
  • 過度なスマホ(PCも)使用を控える
  • 一貫した日常リズムを整える(起床・就寝・食事時間などに規則制を持たせる)

2. セルフオイルケア

  • オイルマッサージ(アビヤンガ):ヴァータ性頭痛に最も推奨される。
  • 点鼻法(ナスヤ):ギーやセサミオイルを鼻に1〜2滴垂らす。

3. 飲食

  • 温かく油分・水分を含んだ消化に優しい食事:ギー入り温ミルク、煮物、おかゆ、スープなど
  • 適切なスパイス活用:過剰摂取や刺激の強いスパイスに注意する
  • 天然塩(岩塩・海塩):消化を助け、体のバランスを整える
  • 冷たい食材・果物の控え:特にヴァータ性頭痛では乾燥した果物(リンゴ・スイカなど)を控える 。
  • カフェインやアルコールを控える:刺激を避ける

1. ヴァータ型の偏頭痛:冷えと不安が引き金に

特徴

  • ズキズキ・突き刺すような痛み
  • 動くと悪化、寒さや風に当たることで悪化
  • 夜に痛みが強くなる、寝不足や緊張が引き金になる

原因

「風のエネルギーが上へと乱れ、脳内の空間を満たすことで痛みが生じる」
(チャラカ・サンヒター)

  • 冷たい飲食物の摂取
  • 生理的欲求(便・尿・おならなど)の抑制
  • 不規則な生活、長時間の移動(旅行も)
  • 引っ越しなど環境の変化
  • 薬の服用による体の乾燥
  • 便秘や乾燥肌・心配性などの方に起こりやすい

軽減法

  • 頭や足をやさしくオイルマッサージ(ゴマ油やギーなど)
  • 湯船に浸かる・湯たんぽ・温かい飲み物で温める(特にお腹を温める)
  • 少しキツめの帽子で頭を包む
  • 風に当たらないようにする
  • 香りの刺激を避け、静かな空間で過ごす
  • できるだけ乗り物での移動を控える

予防の養生

  • 毎日同じ時間に起床・就寝・食事をする(規則性を持つ)
  • 白湯をこまめに飲み毒素を排出する
  • 寒風を避け、耳や首を冷やさない(耳に風が入らないようコットンで耳栓◎)
  • 冷たい飲食物を控える
  • ゆったりとぼーっとする時間を持つ

2. ピッタ型の偏頭痛:熱と刺激が火に油を注ぐ

特徴

  • 首の付け根(後頭部の下の方)の締め付けられるような痛み、
  • 眉間や目と目の間が熱いようなズキズキしたような痛み
  • 吐き気や視覚過敏をともなう
  • 日中(10:00~14:00くらい)や暑い季節に悪化しやすい

原因

「火のエネルギーが脳に集まり、熱が充満すると、視神経から広がる激しい痛みとなる」
(スシュルタ・サンヒター)

  • アルコール、辛いもの、揚げ物・発酵食品のとりすぎ
  • 直射日光、高温多湿の環境
  • 怒り・競争心・自己抑制
  • 睡眠不足と長時間スマホ・PC使用(目を駆使する)
  • 完璧主義・感情の抑制・正義感が強い・怒りっぽい傾向

軽減法

  • ローズウォーターで額や目元、頭を冷やす
  • おでこに冷えピタを貼る
  • ミントやコリアンダーティー、アロエジュースなど熱を冷ます性質のものを取り入れる
  • ピッタ鎮静作用のある食事(苦味・甘味のある食事)を適度に取り入れる
  • 氷砂糖を口の中でゆっくり溶かしながら舐める
  • 強い光・香り・音の刺激を避け、暗く静かな場所で休む

予防の養生

  • 辛い物・酸っぱい物・アルコール・発酵食品を控える
  • 太陽の強い時間帯の外出は避ける(外出を控えられない場合は帽子、サングラス必須)
  • 夜更かしを控え、睡眠環境を涼しく整える
  • パソコンやスマホの見過ぎに注意する(避けられない場合は目を冷やす習慣を)
  • 誰かに頼ってみる、甘えてみる勇気を持つ
  • 頭にローズウォーターをかけておく(霧吹きなど)
  • サウナや長時間の料理(火を使う)など熱さを控える

3. カパ型の偏頭痛:重さと停滞によるズーンとした痛み

(※カパ型の偏頭痛は比較的少ないですが、停滞することによるアーマ(毒素)の蓄積による頭痛)

特徴

  • 重たく、にぶい痛み
  • 鼻づまりや眠気、身体の重だるさをともなう
  • 朝や湿気の多い時期に悪化しやすい

軽減法

  • 軽めの運動や散歩で巡りをよくする
  • スパイスを食事や飲み物に適度に加える
  • 冷たい飲食を控える

予防の養生

  • 寝過ぎに注意、朝は遅くても8時までに起きる
  • 軽いストレッチや運動で体を目覚めさせる
  • 甘いものや乳製品を取りすぎない
  • 体を冷やさない
  • ガルシャナ(アーユルヴェーダの乾布摩擦)を行う
  • 日常的に白湯を啜る習慣をつける(アーマを溜めない)


おわりに:痛みを通して「わたし」にやさしくなる

ここまでお読みくださいました皆様はきっと、辛い頭痛に悩まされているのでしょうね。
頭が痛いと何をするにもしんどく、どんなに楽しいはずのことも楽しめない。本当に辛いことと思います。私も学生時代は偏頭痛により毎日鎮痛剤を服用していた期間が数年間ありました。
鎮痛剤を飲み続けて完治してくれればいいのですが、残念ながらそのようにはならないことを皆様も既にご存知かと思います。

痛みに耐え続けることは大きなストレスを心身に与えますので、適切に薬の力を借りながら根本原因を取り除く行動を合わせることが重要です。

今悩んでいる頭痛は『体のバランスが乱れてるよー、早めに労ってね!』とあなた自身を守るために体が出してくれている大切なサインです。
痛い!我慢!鎮痛薬で抑える!終わり!ではなく、原因を探り自分に合う方法で対処していく必要があります。
頭痛というサインで体の中のバランスの乱れ、異変を教えてくれているのです。これを無視し隠し続けることにより頭痛だけでなく、次の病気の段階へとステップを踏む要因となるのです。
頭痛=頭だけの問題度は限らないことを改めて心の留めておいていただきたです。


「あ、最近頑張りすぎていたかも」
「ちょっと無理してたな」
そうやって立ち止まるきっかけをくれる不調。

だからこそ、鎮痛剤で“消す”だけでなく、
「なぜ起こっているのか」を知り、「どう寄り添えるか」を見つけて取り組んでみる。

それが、アーユルヴェーダの智慧の一つです。

まずは今日、温かい飲み物をひと口スマホを閉じて3分間、目を閉じるところからでも。
あなたの頭痛が少しでも軽くなりますように。

最後までお読みいただきありがとうございます。

本日もどうぞご自愛くださいね。

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