満月のちから

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月に癒される感覚って

夜、ふと空を見上げて月を見つけたとき。
なんだか心がすーっと落ち着いた、そんな経験はありませんか?

月の光には、静けさとぬくもりが同時にあって、
どこか安心できるような、包み込まれるようなやさしさを感じます。

アーユルヴェーダには、そんな月の癒しのエネルギーを「ソーマ」と呼んだりします。

聞き慣れない言葉かもしれませんが、
「静かに過ごしたい」「今日はちょっとゆっくりしたいな」
そんな風に自然と芽生える心の声こそ、まさにソーマを必要としているのかもしれません。

またアーユルヴェーダでは、太陽(温性)は枯らすもの、月(冷性)は命を与えるものというような考え方もありこうした“静”や“潤い”、“やさしさ”のエネルギーをとても大切にしています。


月光浴で感じる、心と体のクールダウン

日々の暮らしの中で、ソーマを感じる方法のひとつが「月光浴」。
特に満月の夜は、月の光がもっとも強く降り注ぐタイミングです。

日本には、秋にお月見をする風習がありますよね。
アーユルヴェーダでは、秋は夏に溜め込んだ熱が表に出やすくなる季節。
そんなとき、月を眺めて過ごすことは、体と心の余分な熱を静めてくれるケアになります。

とくに「目」は、アーユルヴェーダの中でも熱を持ちやすい感覚器官とされ、やさしく冷ますことが大切。

スマホやパソコンでたくさんの情報を受け取って、酷使している目。
それをそのままにしておくと、ドライアイや疲れ目、頭痛や不眠など、さまざまな不調へとつながってしまいます。

そんなときこそ、
静かな夜に月の光を浴びながら、ゆっくりと深呼吸をするだけで、目も心も、じんわりと癒されていきます。


満月の夜の、小さな習慣

ちなみに私は、満月の夜にギーを仕込むことがあります。
ギーは、無塩バターを煮詰めてつくるアーユルヴェーダで重宝される純粋なオイルです。
(本来は牛乳から作ります。)

静かなキッチンでお鍋に火をかけ香りや音など五感に意識を集中させる時間は、まるで瞑想のようなひととき。
特別なことではなくて、つい流作業になってしまういつもの行動に対しても
月のエネルギーが「今日は少し丁寧に過ごしたいな」という気持ちをやさしく引き出してくれるのかもしれません。


夜の過ごし方が、明日を整える

月を見上げて深呼吸をすること。
部屋の明かりを少し落として、静かな音楽を聴いてみること。
一杯のお茶を丁寧にいれて味わってみること。

そんな、小さな時間の使い方が、
知らないうちに心と体をリセットすることを助け、また新しい明日へと向かう準備となります。

頑張りすぎてしまいがちな毎日だからこそ、
「少し立ち止まる夜時間」を、自分にプレゼントしてあげませんか?


おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます。
このブログが、あなたの心にそっと寄り添う時間になっていたら嬉しいです。

また毎月、満月の日にヨガニドラ(眠りのヨガ)をオンラインで開催しています。
日頃頑張っていると頑張らないこと自体が難しく感じる方も多いように思います。

無理に頑張ることをやめるのではなく、ほんの少し委ねてみる
そこから微睡のような柔らかく、温かい時間を体感して欲しいのです。

最近寝ても疲れが取れない、夜中に何度も目が覚める、寝付けない
これらは体の不調のサイン、見落とさず丁寧に寄り添ってあげてくださいね。

ご感想や、こんなテーマで読みたいというリクエストも、いつでもお待ちしています。

最後までお読みいただきありがとうございます。
どうぞ、今夜も心穏やかな時間をお過ごしくださいね。


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