朝起きた時、口内が粘ついたり口臭が気になるなど口内環境に不快感を持つことはありませんか?
アーユルヴェーダでは夜寝ている間に体の中を巡った未消化物(アーマ)が舌の上に浮いてくると言われています。
体内の毒素を寝ている間に運んでくれて舌の上まで届けてくれる私たちの身体の機能、本当に素晴らしいですよね。
舌苔は、下の表面の細胞や白血球などの垢、細菌の代謝産物、食物のカス、発がん物質などが混ざってできた毒素なのです。
歯学学会では、舌磨きを習慣化することで口臭の予防改善だけでなく口腔内のトラブル、消化管の癌まで防ぐといわれるそうです。
また、味覚が敏感になり食べ物がより美味しく感じられるようになります。ジャンクフードがどうしても手放せない、白砂糖たっぷりの甘いものを辞めたいけど辞められないと言う方も楽に手放せるようになる方も少なくないそうです。
なんだか舌って重要そうだなと思いますよね。
アーユルヴェーダ医師は舌診を取り入れるほど舌はその時の体調を表す場所なのです。そのため朝の舌チェックを行うことで自分の体調の変化にいち早く気づき対処法を見つけることができるようになりますよ。
先述したとおり舌磨きの大切さをなんとなくでも感じていただけたかと思います。
アーユルヴェーダの古典書チャラカサンヒターでは
舌にたまった汚れは、呼吸を邪魔し、異臭を生じるため、舌を磨かねばならないとあります。
健康維持のためには朝起きたらまず飲食する前に舌磨きを行い毒を取り除くことが大切とされるのです。
この毒は午前10時を過ぎると体内に再吸収されてしまうといわれるため、10時前には済ませておきたい習慣でもあります。
よく耳にする歯周病が糖尿病や誤嚥性肺炎などの原因になることが明らかになっているそうですが、口腔内菌が全身に運ばれ悪さをしてしまい病気を引き起こすことがあるようです。
私自身、10代の頃に過敏性腸症候群と診断され背中を伸ばせないようなお腹の張りや繰り返す便秘や下痢に悩んだ経験があります。
口腔内環境を良い状態に保つ助けをする舌磨きにはこういった症状の軽減にも役立つようです。セルフケアを通して私は現在は通院もお薬も不要になりました。
コロナ感染症のこともあり、菌は悪者とされるようにも感じますが、菌全てが悪いものではいこと、全てはバランスが大事だということは頭の片隅においておきたいです。
どんな時でも心には優しさと余裕を持って自分を追い詰めないように心がけたいですね。
舌磨きをやってみよう!
金属か銅製のタングスクレイパーが適切ですが、まずはお金をかけずにやってみたいという方はスプーンで代用します。
私が愛用しているのはこちら。大きすぎず使いやすいので気に入っています。
歯ブラシや舌ブラシは舌に傷をつけてしまうことや毒素を押し込んでしまう可能性がありますので控えることをお勧めします。
またタングスクレイパーで強く擦りすぎると舌のぶつぶつ(味蕾)が傷つき味覚が低下することがありますので下の根元の方から先に向けて2,3回ほど優しく撫でるように舌苔を取り除きます。
最後はぬるま湯でうがいをして流しましょう。
1分もかからない習慣で身体が変わるなら是非取り入れたいですよね!
舌磨きをする際に舌苔がいつもより多いなと感じる時は前日の食べ過ぎなどで消化不良が起きている状態、胃腸がお疲れ気味かもしれないので食事の量を減らしたり、消化に良いものを食べてあげるといいでしょう。
このように舌苔の多さは未消化物(アーマ)の多さを示します。しっかりと労って体調が整い、胃腸の働きも整うことで自然と絶対の量は減るのでその変化を楽しみながら日々チェックしてみてくださいね。
下の色や形もチェックしてみて!
・ひび割れがある状態(全身が乾燥し栄養不足の状態)
・舌の外側が赤く真ん中が白っぽい(消化不良・毒素が溜まっている)
・舌の先端の赤み(主に心の不安やストレスがある)
・舌の外側が波打つ(小腸に未消化物が溜まる・水分代謝がうまくできず浮腫)
・舌の真ん中に大きな亀裂(神経過敏・脊柱の障害など)
舌の状態から今の自分の状態を知る1つのバロメーターとして毎日のセルフケアに取り入れてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
毎朝ほんの小さな習慣を取り入れるだけで、1日の始まりが爽やかにそして健康維持につながることって素晴らしいですよね。
是非した磨きを取り入れたご感想をコメントで教えて頂けますと幸せです。
本日もどうか、ご自愛ください。
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