春の過ごし方

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アーユルヴェーダには1年を通して心地よく過ごすために季節の過ごし方(リトゥチャリア)という教えがあります。

これは自然のサイクル(季節)に合わせた生活をすることで私たちの心と体が本来の健康で快適な状態を維持できるという教えです。

アーユルヴェーダの考え方にある五大元素(空・風・火・水・地)では春はの要素が高まりカパが優勢になりやすい季節とされています。 

気温が上がり冬に積もった雪が溶けて水が流れるように、冬の間に溜め込んだカパ(水)の要素が溶けて溢れ出てくると考えられるため、春特有の不調は冬の間の食事や生活習慣が大きく影響すると考えられているそうです。 

例えばクリスマスや年末年始でのご馳走が栄養として体内に吸収される一方で、消化しきれなかったものが毒素として溜まっていきます。

この蓄積された毒素がまるで雪解けのように鼻水や痰などの不調として流れ出るのです。花粉症なんかは代表的な春の不調ですよね。 

また、水の要素が高まると体内の経絡を詰まらせるので、体の重怠さや眠気なども感じやすくなり、鼻詰まりや痰などの不快感が現れる方も少なくないでしょう。

更には、このような春の不調は放っておくと5月病の原因ともなり得るのでしっかりと対処したいところです。 

春の不調を整えるには汚れた水を洗い流すように養生するとよいと言われます。 

この記事では

・春の養生法

・春の養生法により体調が悪化する場合の考え方と決めつけないことの大切さ 

春の養生法としてまずは食事が大切です。

全ての季節に当てはまることなのですが、その土地でその時期に採れる旬のものをいただくことが特効薬となるのです。

ですので春は七草や山菜などから苦味・渋味・辛味を味わうことがおすすめとされます。苦味、渋味は解毒作用、辛味は循環促進作用を持ち、これらの作用が汚れた水を流すのに役立つと考えられます。 

こういったことをお伝えすると特定の食材だけを摂り続ける、そんな一生懸命な方も少なくないと思います。

特に体調不良などを抱えているとどうにか良くなりたい、そんな気持ちから執着してしまうことは当然のことなのかもしれません。

ですが極端に苦味・渋味・辛味をとり過ぎてしまうと体を衰弱させてしまうことがあります。

様々な健康法が溢れる現代の中で、あれはだめこれはダメと過度な制限をすることや、反対にこれがいい!といわれるものばかりを取り入れることに執着しないようほどよく適当に、気持ちに余裕を持つことも大切なのでしょう。 

ある程度の知識に沿って選ぶことはしつつも頭で考えることを少しお休みをして自然を感じとる気持ちで食べることも是非試して見てほしいです。

流れに争わず謙虚に過ごしている自然が、私たちに与えてくれるものに感謝していただくことが自分を整えることにつながっていくことを感じ取れるでしょう。 

春夏秋冬がはっきりとしている日本だからこその自然の味を楽しみたいですね。 

その他にも

・体を冷やさないこと

・食べ過ぎないこと

・乳製品や脂っこいものを控えること

・早起きと軽い運動を心がけること

・お昼寝は控えること

・湯船に浸かる など

いかがですか?

特別なものを購入する必要や難しいこともなく、ちょっとの心がけで取り入れられる養生法ばかりですよね。

また、生姜やスパイスなどの辛味を取り入れることもおすすめです。

そしてもう一つお伝えしたいことは

決めつけないことの大切さ

もし、春特有のだるさや眠気などの不調を感じ、春の養生を心がけたときに症状が悪化しているように感じることがあるかもしれません。

そういった場合はカパではなくヴァータの乱れが影響した不調かもしれないのです。 

ヴァータが乱れ過ぎた時の不調の例として怠い、眠い、やる気がないという症状が現れることがあります。 

特に日本の3月、4月は風が強く吹くことも多く、一般的に転勤や進級など環境の変化も起こりやすい時期だということ。つまり変動(変化)が大きな生活はヴァータを乱しやすくなるのです。

こういったことにより実際はヴァータの乱れによりエネルギーが枯渇することで怠い、眠い、やる気が出ないなどの不調が出てることもあります。 

カパがが増え過ぎて重たく停滞することにより怠くやる気がないのか 

ヴァータが乱れてエネルギーが枯渇することにより怠くやる気が出ないのか

自分は何をどのように食べていたかなとか、どんな生活をしていたかな、どんな気持ちで過ごしているかな等を観察したり、見直す時間を持つことが大切となります。 

この季節は絶対にこの養生法がいい!と決めつけるのではなく

その時々の自分にとって必要なことは自分自身がいつも知っているということを、頭の片隅においておくことも必要かと思います。

先にもお伝えしましたが、頭で考えすぎるよりもまずは自分の身体の声をよく聞き、起きていることを感じ取ること、そして行動を振り返り原因を見つけ出すこと。

そこから今の自分に何が必要かを考える時間を大切に過ごしていきたいですね。(ちょっと難しそうですが、自然とできるようになりますよ!)

自分を観察する中で今はこのエネルギーが増えすぎているかなとか、自分に起こる様々な状態を体感し、色んな自分を知ってあげること。 

アーユルヴェーダの養生法での言葉表現は参考にしつつも、その時の自分が心地良いなと感じること(養生)を選んでいくことが本来の自分の体質に近づき体調を整えること、そして自分らしさを発揮できるようになっていくのだと私は感じています。 

知識を通して選択することは大切にしつつも、神経質になりすぎないこと、自分の心と体が満足するような食事をすることをぜひ心がけて過ごしたいですね。

最後までお読みいただきありがとうございます。

気がついたことや実践していることなどコメントで教えていただけますと幸せです。

今日もどうか、ご自愛ください。

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