天然のお薬

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ホームレメディのお話し。

remedy:治療薬、療法、治療する、改善…などの意味を持つ言葉

アーユルヴェーダの治療にも使われるスパイス。インドでスパイスは食材の旨みを引き出し美味しくするためにお料理に使うことはもちろん、健康管理としても使われています。

『台所にあるもので心身の健康を守る』

食物は薬であり、日々台所で作られる料理を通して心身を癒すということ。

家庭では家族の不調や季節特有の不調、病院に行くほどでもない不調に対してスパイスやハーブを調合したり、食材や調理法などを選びお母さんが食事を用意してくれるそうです。

お母さんは家族の健康を守る貴重なお医者さま。

ホームレメディの知恵を取り入れることでお薬や病院に頼る前に自分自身や大切な人の不調の予防や改善に取り組むことができます。

日本でも火傷にはアロエとか、喉の痛みに大根蜂蜜などのおばあちゃんの知恵袋があるように、アーユルヴェーダでもホームレメディの知恵が豊富にあるのです。

アーユルヴェーダでは薬にならない食物はないと言われるのですが、この記事では自然の恵が詰まった天然のお薬スパイスについて触れていきます。

スパイスとは

植物の葉・花・根・茎・樹皮・果皮・果実などが原料となるものです。

日本では主に調味料や嗜好品とされていますが、インドの家庭では調味料としてだけでなく古くから保存料や、家庭薬として使われてきました。

アーユルヴェーダのクリニックでも薬として扱われる程、自然の力が凝縮された薬効の高いものとして重宝されています。

スパイスはそれぞれ異なる性質や効能を持つ中で、ほぼ全てに共通しているのは消化力の向上が期待できるということです。

アーユルヴェーダの食事では何を摂るかよりもきちんと消化をすることが重要と考えることから適量のスパイスを日常に取り入れることで私たちの心と体の健康維持・増進に役立つと考えます。

消化力についてはこちらの記事に書いています。

薬効の高いスパイスは適量を体調に合わせて摂取しないと消化が悪化する原因になったり、心が乱れやすくなったり、炎症系の不調を悪化させてしまうということにもなりかねません。

そのため全ての効能に期待してあれもこれも取り入れるのではなく、自分の身体の声を聞き、適切なもの・適切な量を選ぶことがスパイスの恩恵を最大限に受けるために必要です。

添加物や農薬、伝統的な和食から離れた食事、大気汚染、心の環境状態など普通の生活を送っていても大切な消化力を維持することが難しくなっている現代です。 いつもの調味料代わりに使うことで手軽にオシャレに私たちの健康をサポートしてくれるでしょう。

美味しく健康に導いてくれるなら知っておいて損はないですよね!

スパイスの活用方法をいくつかご紹介いたします。

食べるだけではないスパイスレメディ(例)

重鈍い頭痛:クローヴ・ジンジャー:水で練りこめかみ奥の生え際あたりにのせる 

鼻水・痰 :ブラックペッパーひとつまみ・生蜂蜜ティースプーン半分程度を混ぜたものを食間に舐める

貧血:温めたミルクにターメリック少々を加え飲む

口臭 ・消化を助ける:食後フェンネルシードを数粒噛む 

軟便 :白湯にターメリックを混ぜて飲む 

火傷:ターメリックを塗る

うがい液 :ターメリック・岩塩スプーン半分程度をコップいっぱい分のぬるま湯で溶いてうがいする

消化促進 :カルダモンの粒(中身)2・3粒を食後に噛んで食べる 

消化不良 :生姜スライス1、2枚に岩塩ひとつまみとレモン汁少々を絞り食20分前を目安によく噛んで食べる。 

不眠:温めたミルクに少量のナツメグを加え寝る前に飲む

生理前のお腹の張り:少量のアジョワンシードをよく噛んで飲み込む

※症状緩和、改善を保証するものではありませんので症状が辛い場合は医療機関に相談することをお勧めいたします。

私は特にターメリックのうがい液をおすすめしたいです。ターメリックには抗菌・抗炎症作用などの効果が期待できます。

喉のイガイガや痒み・痛み、風の引き始めや予防にぜひお役立ていただけましたら嬉しいです。

謝って飲んでしまっても構わない成分なのでお子様にも安心してお使いいただけるでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。

スパイスと言ったらカレー!そんな印象をお持ちの方も多いかもしれません。

ですが実はいろいろな使い方があるのです。

金平牛蒡にシナモン、お菓子作りにカルダモンやナツメグなど身近なお料理にもとっても相性良く使えるものがたくさんありますのでまた別の記事でご紹介いたしますね。

本日もどうか、ご自愛ください。

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